2009年6月アーカイブ

奥村文絵さんによるレクチャーがあります。

2009年6月30日(火)、
日本の'たべる'をつくる会社Foodelco代表の奥村文絵さんをお招きし、レクチャー&パーティを行います。
フードディレクターとして数々のプロジェクトに携わり、「食」を切り口に様々なご提案をされています。

レクチャーでは、これまで手がけた仕事や今年立ち上げた
オリジナルのフードブランド「800 for eats」プロジェクトを例にとりながら
「食のデザイン」についてお話を伺います。
※800 for eatsのお茶/お菓子をお披露目予定です!お楽しみに!※

みなさまお誘い合わせのうえ、どうぞご参加ください。


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CAAK Lecture 23
奥村文絵(フードディレクター)「ごはんをデザインする、ということ。」


【日時】2009年6月30日(火)19:00開始

【会場】寺町の町家(金沢市寺町2-3-4)

【参加費】1,500円(パーティに参加されない方は1000円をご返却いたします。)

【定員】40名

【スケジュール】
19:00-19:30 レクチャー
19:30-20:00 質疑応答
20:00-22:00 パーティ

【講師プロフィール】
奥村文絵(フードディレクター)
早稲田大学で演劇を専攻後、東京デザインセンター勤務を経て食のデザインに携わる。
2008年、フーデリコ株式会社を設立。
食専門のクリエイティブ・ディレクションという新たなジャンルで活動する。
ブランドコンセプトの開発と食材の掘り起こし、商品開発、パッケージ、
空間、広告、販促、ツール制作などをトータルに導く手法で、
和菓子のブランディングやオリジナルの食ブランド「800 for eats」を展開する。


主なしごと。
「和菓子 鈴懸」「800 for eats」ほか


関連URL
Foodelco inc.  
http://www.foodelco.com
画本 - 奥村文絵  
http://www.gahon.jp
800 for eats  
http://800foreats.com
http://www.excite.co.jp/ism/concierge/rid_4750/pid_1.html

【主催】CAAK: Center for Art & Architecture, Kanazawa
【お問い合わせ】
office@caak.info
※要事前申し込み(参加ご希望の方はお手数ですが、
office@caak.infoまで、お名前と携帯メール以外のご連絡先をお書き添えの上、お申し込み下さい。




CAAK Lecture 23
OKUMURA Fumie Lecture & Party
"Designing Food"

Date: Tuesday, June 30, 2009
Time: 19:00-22:00
Venue: Machiya at Teramachi (2-3-4 Teramachi, Kanazawa)
Lecturer: OKUMURA Fumie (Food Director )
Admission: 1,500 Yen (CAAK refund 1,000 Yen to whom will not attend the party)
Capacity: 40. Booking Required

OKUMURA Fumie (Food Director )
Graduate from Waseda University.
She was involved in designing food after career at Tokyo Design Center.
She established Foodelco inc. in 2008.


Organized by: CAAK, Center for Art & Architecture, Kanazawa
Contact:
Please send e-mail to 
office@caak.info with your name and your
contact information. Prior booking required due to the limited space.
URL: 
http://www.caak.info

The lecture will be in Japanese.
-- 
CAAK事務局
CAAK; Center for Art&Architecture ,Kanazawa
URL: 
http://www.caak.info/
blog: 
http://www.caak.info/jp/images/
mail: 
office@caak.info



勉強会vol.6

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こんにちは。
雨が多い6月に入りましたね。
梅雨入りしていない、今のうちに洗濯物を天日で干す今日この頃。。。


日本全国で金沢は、雨の多い地域。

ぽつぽつ、、、

ぴちゃぴちゃ。。。

色々な音が楽しめる季節だと思います。
じめじめは、少し苦手ですが・・・
雨が楽しくなる傘を探しに外出してみては?




さて、第6回目の勉強会です。
今回は、60年代海外の住宅とモダニズム建築について調べました。
caak2009_study6_1.JPG


ルイス・I・カーン、ロバート・ヴァンチューリ&ジョン・ローチ、ジョン・ロートナー・・・
偶然ながら調べた住宅は、全てアメリカにあるものでした。
ヨーロッパの60年代住宅を調べて比べてみても良かったかもしれません。
ですが、今回は空間の密度を高める方法の理解を深めることができたと感じています。



勉強会が終わる頃には、金沢で毎年開催される『かなざわ百万石まつり』の前夜祭『子ども提灯太鼓行列』の子ども達が楽しそうに歩いてました。
caak2009_study6_2.jpg

次回は、『時間』をテーマに住宅を考えます。

それでは〜

(YW)




こんにちはー

4月29日、僕は金沢工業大学で行われたシンポジウム「現代建築文化のアーカイブス」に行ってきました。

建築の図面、スケッチ、写真、パースなどをアーカイブする機能として、日本建築家協会(JIA)と金沢工業大学(KIT)が協力し「JIA・KIT建築アーカイヴス」を設立することになり、開設を記念して世界の有名建築家のドローイングコレクションの展示会とシンポジウムが金沢工業大学で開催されたので、そのレポートをお届けしまーす。


JIA・KIT建築アーカイヴスは

(1)消滅や散逸しがちな近・現代建築の設計図書類を収集、整理、保存し公開。

(2)国内外の建築系アーカイヴス機関と連携し、ネットワークを構築。

JIA・KIT建築アーカイブスはKIT内に設置され、建築の構想から実施・施工に至るまでの過程において制作された図書および写真・CG等のデジタル画像を収集。また模型については、その存在やデータなどを収集するそうです。

 


記念講演「建築設計ノート」/ 内藤 廣(建築家・東京大学大学院教授)

まず大学の先生でもあり、建築家でもある内藤廣さんの講演会。今の学生のスケッチの仕方、道具と自身の違い、若い頃に勤めていた頃のフェルナンド・イゲーラスとの体験談、日本で事務所を開設し実務をこなすにあたり、どうそのスケッチが活かされるかを自作の「島根県芸術文化センター」のスタディもあわせて解説しました。


スケッチの仕方も色々あって手で引く、肘からひく、体全体にひく。どうかくかでまた違った建築がイメージされます。その人なりの創作するスケッチを苦労して作り出して、手と頭が相談して線が描かれていきます。現代のパソコンは手(操作)と見る場所(作業)が違います。それは変なことが起きている。内藤さんは赤のペンと修正液でスケッチを描くそう。その時のスケッチを貼付けていくそうです。

島根県芸術文化センターではどういったものがそこにあり、そこに求められているか、敷地の大きさを身体化する作業としてスケッチを繰り返し行ったそうです。 

現在の建築業界は構造家、設備家、施工会社、職人などそれぞれの職種の関係が空洞化し、またそれぞれが高度化しています。建築家はそれをつなげなければいけない役割もあるのですが、イメージする建築を伝達する手段としてもスケッチは役立ちます。


講演会では建築設計においてスケッチ、パースなどの「スタディ」という作業の意味することを分かりやすく説明されました。そういう建築の設計にどう関わるかを理解して、アーカイブで集まってきたモノを見て何を感じ取るか。そうするとスケッチは先代の人々がそこでなにを考えていたのかを感じることができますね。

 

パネルディスカッション「現代建築文化のアーカイブス」

つづいて内藤廣さんに加えてコーディネーターに水野一郎さん(金沢工業大学教授)、パネラーには大宇根弘司さん(JIA建築アーカイブス委員長)・竺覚暁さん(KIT建築アーカイブス研究所所長)が参加してディスカッションが行われました。テーマは「現代建築文化のアーカイブス」について。

DAAS、米国議会図書館などの海外のアーカイブ機関の事例紹介と、量が増えるアーカイブの保管方法について、またアーカイブされたものをどう利用していくかが話し合われました。


現在、ほとんどの建築事務所では事務所の業務を終え、閉鎖すると図面やスケッチ、模型も処分されるそうです。そのため緊急避難で集めないといけない。それが価値があるかないか判断するのは本人ではなく後世の人が決めることなので難しいですね。その価値を判断するキュレーターも必要です。 

また、地域のアーカイブスとしてそれが社会的にどう定着するのでしょうか。どのように見ることができて、どのように地域と関係するのか。質問でもでました建築そのものの保存もまたあると思います。大谷幸夫の建築、村野藤吾の建築も金沢にはあります。伝統的な昔の日本の町家もあります。アーカイブする、保存するということが建築そのものを国民と共有することに繋がっていくと景観もまたよくなるかもしれないですね。

 

あわせて企画された展示会「Nコレクション展」も見てきました。ジョン・ヘイダック、レム・コールハース、リチャード・ロジャース、ルイス・カーン、安藤忠雄などなど。巨匠のスケッチの躍動感を楽しみました。


JIA・KIT建築アーカイブスの取り組みに乞うご期待ですね。



(NN)

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