cAAK Lecture 33 岩崎貴宏/アーティスト 「自作について」

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皆様、こんにちは。

遅くなってしまいましまいましたが、

 アーティストの岩崎貴宏さんのレクチャー&パーティの報告です。

 

レクチャーでは今までの作品を振り返りながら、考えてきた事の経緯を開設して下さいました。

 

広島で学生生活していた時は、銀閣寺や平等院鳳凰堂の木製模型を二つ作成し、上下ひっくり返してくっつけている作品や、植物用のプランタに石けんを流し込んだものなどを作成していたそうです。

それは、凍結した時間から揺らぐ時間を探求していたそうで、竜安寺の石庭のような時間の流れを考えていたようです。

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それから、エジンバラへ留学し、ゴミを拾っていたそうです。

学生なので学費もかかり、物価も高く生活費もかかるためお金がない。さらにエジンバラのホームセンターにも制作意欲をそそるものが見当たらない。それで、お金のかからないゴミを拾い、作品に制作し始めたそうです。

 

エジンバラでは、タバコの箱についているセロファンやアイスクリームの棒、落ちていた小枝で作品を制作されていました。

ゴミはゴミという素材がある訳ではなく、乱雑であったり、普通の状態でない場合である。

そのゴミの乱雑な状態や複雑なパターンを分析し、再構築して異なった視点をみせてくれます。

 

その後、シャープペンの芯を電柱に見立てた非常に繊細な作品(展示中にお客さんによって壊れる事も想定に入れていたそうです。)を制作されていますが、その作品を輸送すると繊細すぎて壊れてしまったようです。

どうにかこの問題を解消できないかと悩んでいたある日、自分の衣服のほつれに気がつき、これを作品に出来ないか考えて出来たものが、布繊維を素材にして家や山やクレーンなどを構築する作品群です。

今回CAAKで金沢燈涼会に提供された場に出品していただいた岩崎さんの作品もこのシリーズです。

文脈を持ち、ファンタジックであると同時に、批評性も持っていて素晴らしい作品でした。

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レクチャー後のパーティー

 IMG_1672a.jpg

今回の献立は 

マグロのカルパッチョ

ミネストローネ

パスタ

パニーニ

アランチー二(ライスコロッケ)

生ハムとチーズ盛り合わせ

と豪華でボリューミーなイタリアンで、とてもおいしかったです。

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