レポートの最近のブログ記事

寺町ひいなあそびの報告

| コメント(0) | トラックバック(0)

こんにちは、まだまだ風が強く肌寒い日もありますが、徐々に暖かくなってきました。

先週の土曜日に行った、「寺町ひいなあそび」の報告をさせて頂きます。

前日悪天候で当日の天気が心配でしたが、よく晴れたいい天気で黒板を看板代わりに正面に置き準備は万端!

P1160560.jpg
しかし、午前の部の「みんなで雛壇を飾ろう」は人が集まらず、結局運営の学生で雛壇を飾りました…

午後は「雛壇の周りでひいな遊び」、このまま誰も来なかったらどうしようと不安になってきたところに一昨年も参加してくれた姉妹が!しかも3姉妹になって!!
子どもの成長の速さには驚かされました。人見知りだった妹ちゃんもチューリップの折り方を教えてくれるなど積極的な女の子に。笑
P1160573.jpg



















姉妹から毎年楽しみにしていると嬉しい報告を頂きました。
それからお姉ちゃんの同級生の男の子、着物を着たお姉さんたち、近くに住むおばあさんが集まりとても賑やかに!

男の子といっせーの(親指上げる数を当てるゲーム)で罰ゲームに雛あられを使ったモノボケを今井さんがすると一同拍手でした。男の子のひいな遊びはやっぱり少しやんちゃですね。笑
DSC04079.jpg
参加された人たちに甘酒やちらし寿司、雛あられをふるまい、折り紙やゲームをしながら楽しく遊ぶことができました。


夜は開始が大幅に遅れましたが「乙女BAR」をOPEN!

乙女(安念さん、本荘さん)お勧めドリンク、吉田さん手作りの甘酒はとても好評でした。
ドリンクだけでなく料理担当の小池君の作ったちらし寿司やキッシュも絶品!
皆さんに喜んでいただけたみたいでした。
おいしい料理とお酒で会話は弾み、12時近くまで延長営業し、たくさんの人にお越し頂きました
DSC04087.jpg

いろいろな「ひいなあそび」を通し、たくさんの人に楽しんでもらえたと思います。

これからも寺町の人がCAAKの雛壇を見て季節を感じたり、そろそろ雛壇が出るころかなと思ってもらえるように、毎年ひな祭りを楽しめたらいいですね。
(おおいし)

ひなまつり

寺町の町家に伝わる雛人形を今年も飾りました。

120406p_CAAK_s.JPG IMG_9409 copy.jpg



CAAK & Kapo Creator in Residenceの参加アーティストのRohan Hutchinsonさんが滞在中に制作した作品《Material survey》を展覧会「ART COASTER 2012」に出品しました。

金沢の街中にある駐車場のブロック塀や、茶屋街の格子、石川門のコンクリート面などの様々な質感のあるモチーフ撮影してコラージュした作品です。


IMG_8992_resize2.jpg

IMG_9263_resize1.jpg

photo: Kohei Yonezawa


*「ART COASTER 2012」はKapo金沢市民芸術村が主催する展覧会です。


(MS)

CAAK & Kapo Creator in Residence/ Artist: Rohan Hutchinson

CAAK & Kapo Creator in Residenceの参加アーティストのRohan Hutchinsonさんによるレクチャー&パーティーを開催しました。

写真で作品を制作しているRohanさんのこれまでの作品や、コンセプトについて話してくださいました。

金沢での滞在中は街中を大判のカメラで撮影をして作品制作をする予定です。


DSC_0007.jpg


金沢の街で見つけることができる「表層」は様々な層が重なった階層として存在していると考え、それぞれの層について作品制作を通じてリサーチするそうです。その階層には「時代(時間)」「経済」的なものも含まれるということでした。建築にもとても関心があるようでした。

参加者は金沢在住のアーティストがほとんどでしたので、パーティーでは作品を紹介し合う交流の場となりました。


DSC_0009_2.jpg


(MS)

北陸リノベーションシンポジウム in 金沢

CAAKは、2011年11月19日、金沢市タテマチストリートの空き店舗で開催された、北陸リノベーションシンポジウム「モノづくりのイノベーション・リノベーションのコトづくり」にパネリストとして参加しました。

北陸リノベーションシンポジウム in 金沢
「モノづくりのイノベーション・リノベーションのコトづくり」
開催日=2011年11月19日(土)
会場=金沢市タテマチストリートの空き店舗
主催=一般社団法人 HEAD研究会

111119p_CAAK_s.JPG

は金沢もめっきり寒くなり、夜から朝方にかけては、少し着込むぐらいでは対処できなくなってきました。
みなさまにおかれましては、体調を崩さず、お元気にお過ごしでしょうか?

今回はCAAKレクチャー&パーティ41の報告をさせていただきます。
ゲストに建築家・金沢工業大学教授である水野一郎さんをお招きして開催いたしました。

「金沢学」と題して、東京生まれ、東京育ちの水野さんが大谷事務所を経て、なぜ地方に身を投じたのか。そして、金沢に身を置いて35年、これまで金沢の地で行ってきたことの紹介を通し、ご自身の金沢に対する考え方を伺いました。
お話は多岐にわたり、気が付けば45分を予定していたレクチャーも、終わって時計を見ると90分弱が経過していました。笑

P1010681.jpg

そのおかげで、水野さんの半生を一部垣間見ることが出来たように感じました。
大変興味深く、面白い話は時間の長さを感じさせませんでした。
今もなお、もっと詳しく聞きたいという気持ちがおさまらずにいます。笑

学生が大半を占める中、たまたま前に座りスライド操作をお手伝いをしていた僕からは、多くの人の顔を覗うことができました。
ときに笑い、ときに深くうなずく多くの人の顔を見て、僕自身とても嬉しく思いました。

その後パーティに移り、人数も落ち着いたせいか、大きくテーブルを囲い落ち着いた雰囲気の中、楽しく食事をすることが出来ました。

PB152071.jpg

今後もCAAKレクチャー&パーティを定期的に催したくも思っていますので、
みなさまこれからもCAAKをよろしくお願いいたします。


(いまい)

「新・港村〜小さな未来都市」への参加

CAAKは、8月6日から横浜にて開催中の、横浜トリエンナーレ特別連携プログラム「新・港村〜小さな未来都市」に「村民」として参加しています。

会期=2011年8月6日〜11月6日
会場=新港ピア
主催=BankART1929

shin-minatomura_p1s.JPG shin-minatomura_p2s.JPG

先日CAAKメンバーの吉村さん、鷲田さん、林野さん、野田さん、五藤さん、今井、
それと吉村さんのところへこの夏ODで来ている金岡くんとで、
長野県塩尻市にある「えんぱーく」の建築見学会に参加してきました。

鷲田さん、林野さんは愛知経由での長野入りで、行きは吉村さんの車に5人乗りで行きました。
朝7:30に寺町の町屋集合で、なんの問題もなく出発しました。

が、5分程走ったところで突然野田さんが「あっ!!」と一声・・・
鷲田さん、林野さんに渡すものを玄関先に忘れてきて取りに戻ることに・・・
そんなちょっとしたトラブルもありながら、高速に乗り4時間かけて無事塩尻市に着きました。

1.jpg

「えんぱーく」近くのTom's Cafeで昼食をとった後、14:00から見学会が始まりました。

設計者の柳澤さんに案内して頂きながら、1階から順に見て回りました。

2.jpg

一階は主に図書館になっており、その他に、小さなshopと子育て支援の機能が入っています。
図書館と子育て支援とでは管轄が違い(文科省と厚労省?)、
平面計画の上でも、「こっちの面積をもっと増やせ!」などの話し合いがあったとか・・・。
実際には時間帯により、相互に使える空間とすることで良い関係を築いているようでした。

二階は図書機能の一部と、会議室が入っています。
注目するべきところは、フリーコミュニティーと呼ばれている場所です。
ここではインキュベーションリーダーの育成をやっています。
「えんぱークラブ」と命名しており、ソフトを支える市民団体のことです。
これは企画の段階から進めてきたものだそうです。
塩尻市の場合地域活性化事業の一環として今回図書館を計画しました。
人口6万人に対してとても立派な建物で、
初めは市民から「図書館は郊外に建てろ」という動きが強かったそうですが、
「えんぱークラブ」のようなものを作ることで、
市民に受け入れられる良い建築を作れたと思います。
柳澤さんいわく、今では予想以上の人が利用してくださっているそうです。

この建物はt=200のコンクリートとt=6の鉄板を合わせた壁柱で1~3階は立っています。
その上にt=400のヴォイドスラブが乗り、4,5階は鉄骨造となっています。
地下階には免震装置が入っており、見学できるようになっていました。
(いつ行ってもみれるわけではないようです。)

三階は壁柱によって空間が緩やかに分節されており、
それでいて一体感がありました。
この良さは写真や言葉で説明することは難しいので、
実際に行ってみることをお勧めします。

3.jpg

四、五階はまだ完成していませんでしたが、オフィスが入ることになっています。
その部分が完成したのち、下のパブリックな部分とどう関係が持てるのかが楽しみです。

4.jpg

見学が終わった後、レクチャーがあり、多くの事をお話しいただきました。

18:00頃にすべてのプログラムが終わり、帰りも高速で4時間かけて金沢まで。
吉村さん一日で往復8時間以上の運転ご苦労さまでした。
そしてありがとうございました。


(T.I)




記録的猛暑の七月が終わろうとする晩。

日が沈んでも一向に気温は下がらず、聴衆でぎっしり詰まった畳の上を首の廻らない扇風機が温い空気をかきまぜるなか、レクチャーは始まりました。


「ばらばらなものがいっしょにいる

いっしょにいるはずがばらばらだ」


まず、多元的であること、というレクチャーのテーマが、ひらがなに置き換えられて画面に示されます。

ぐっとイメージが広がったものの、まだまだ長田さんの真意がつかめません。

それは、アンリ・マティスのロザリオ教会や、彫刻家ジョン・チェンバレンの作品を辿りながら、徐々に明らかにされました。

マティスが壁画を描くのに用いた長い筆。

新しい表現に求められる、新しい手法。その手法を探るやり方は、まさに建築とパラレルであると長田さんは言います。

また、チェンバレンの作品に織り込まれている「時間」の存在について。潰された自動車が鑑賞者の視線に出会ったとき、そこには過去の姿がバラバラに想起されるのです。


P7311701a.jpg


2009年、石川県能美市に竣工した「Yo」は、そのような長田さんの関心が現れています。

斜面を含んだ700平米敷地にそっと置かれたこの平屋の住宅は、一つ一つのセルが独立しつつも、同時にゆるやかにつながるような空間が出現しています。

「多元的」であることは、更に外部と内部の関係にも求められました。

施主である吉田さんは金属加工会社を経営されており、外部の風景を映し出すステンレスのパンチングメタルは、施主施工の形で実現されたそうです。

このパンチングメタルによってもたらされる、季節ごと・時間ごとに異なる風景、3度という絶妙な角度をもって構成された方形のボリューム、そしてその中を歩き回る人間。

これらの要素が織り交ぜられて、バラバラなように見えるセル同士の関係が、一瞬ごとに出来上がり、変化し、全体としての建物の印象をゆるやかに形作ります。


P7311715a.jpg


複数の共存しえないものが、同一性による担保に寄ることなしに、同時に成り立つこと、ひいてはそのような空間。

それは価値観が多様化し、皆がある意味での不自由さをかかえて暮らす現代の社会で、どうすれば互いに共存してゆけるのかという問いを、建築に置き換えた模索でもあったのです。


複雑なありようを明快に説く長田さんのレクチャーは、とても小気味よく、「多元的であること」というテーマは、単に建築という領域にとどまらない、広い社会に対峙しての構えであることに感銘を受けました。

また、「Yo」を見学させていただいた時に感じた、回遊している内部を歩き回るごとに、空間の印象がつぎつぎと折り重なっていくような感覚の理由がわかり、なるほどという思いでした。

(り)


CAAK Exhibition「岩崎貴宏展」レポート

2010.7.29〜8.1 かなざわ燈涼会 CAAK参加展示。 尾張町の町家「楳荘」を会場に、アーティスト岩崎貴宏氏を招待。蚊帳や布団、床の間を使って、ぽつぽつ鉄塔がたつ山並みの風景や、工事現場、山岳など小さな風景たちが町家に出現する。

iwasaki01ss.JPG

《アウト・オブ・ディスオーダー(布団)》(部分)


iwasaki02ss.JPG

《アンダー・コンストラクション(蚊帳)》(仮称、部分)


iwasaki03ss.JPG

楳荘の軸と岩崎貴宏《アウト・オブ・ディスオーダー(雑巾)》


iwasaki04ss.JPG

《アウト・オブ・ディスオーダー(雑巾)》


-------------------------------------

「かなざわ燈涼会」参加企画

岩崎貴宏展


【会期】2010年7月29日(木)~8月1日(日)

【開場時間】11:00~21:00(最終日のみ17:00まで)

【会場】楳荘(金沢市尾張町2丁目9-10)

【主催】社団法人金沢青年会議所

【楳荘会場企画】CAAK, Center for Art & Architecture, Kanazawa

【入場料】無料

【出品作家】岩崎貴宏

アーカイブ

最近のコメント