2011年6月アーカイブ

CAAKレクチャー39 竹久侑

CAAKレクチャー39 竹久侑(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
「水戸と震災:アートにできること、できないこと」

みなさん、こんにちは。
今回のCAAKレクチャーでは竹久侑さんにお話いただきます。
竹久さんは、ロンドンで勉強されて、今は水戸芸術館現代美術センターの学芸員です。「カフェ・イン・水戸2008」を担当したり、日比野克彦さんの「明後日朝顔プロジェクト」を市民有志の実行委員会とともに運営していたり、MeToo推進室と関わったりと、市民との協働企画にも積極的で、2009年からは大友良英さんディレクションの、市民が出演・運営する「アンサンブルズ・パレード」を行っています。
先日の震災で水戸芸術館も被災し、いまも復旧工事で休館中ですが、つい先日、広場での事業によって活動が再開し、7月末の展覧会事業の再開も決まりました。
震災を受けてアートができること、できないことを考えざるを得なかった、被災したキュレーターの竹久さんが、3.11以降、美術館職務の範囲の内外で考え、実践してきたことについて、水戸の被災状況とあわせて、お話を伺いたいと思います。

みなさまのご来場、心よりおまちしております。

【日時】2011年6月14日(火)19:00〜20:30
【会場】CAAK寺町の町家(寺町2-3-4)
【参加費】500円(1ドリンク付き)※レクチャー終了後、希望者で夕食に行くことを予定しています。
【定員】30名
【言語】日本語
【主催】CAAK Center for Art & Architecture, Kanazawa

【お問い合わせ】office@caak.info ※要事前申し込み
参加ご希望の方はお手数ですがoffice@caak.info まで、お名前、所属と携帯メール以外のご連絡先をお書き添えの上、お申し込みください。

【講師プロフィール】
竹久侑(たけひさ・ゆう)
1976年大阪府出身。水戸市在住。水戸芸術館現代美術センター学芸員。慶応義塾大学総合政策学部卒業後、写真家の事務所にて展覧会コーディネートやプロダクション・マネジメントの仕事を経て2002年に渡英。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジにて展覧会等アートプロジェクトの企画について修士課程で学ぶ。2005年までの3年間ロンドンでインディペンデント・キュレーターとして展覧会の自主企画やイギリス在住の作家を日本に紹介する事業に関わる。2006年より現職。「日常の喜び」と「カフェ・イン・水戸2008」の企画を担当したことを機に、アートと町、アートと人との関係性という以前からの関心に拍車がかかる。おもな展覧会=「リフレクション──映像が見せる"もうひとつの世界"」「大友良英『アンサンブルズ2010──共振』」ほか。

皆様こんにちわ。

最近は、半袖でも過ごせるほど暖かくなってまいりました。

調子に乗って布団もかぶらずに寝てしまい、ここ数日鼻水が止まらないのは僕だけでしょうか...?

 

さて61日に、福島を拠点に活動していらっしゃる建築家の佐藤敏宏さんがCAAKに立ち寄ってくださり、「東日本大震災報告会」というテーマで1時間弱のレクチャーをして頂きました。

 

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佐藤さんは10年前から建築を建てることをやめ、現在の世の中に発生している矛盾・問題点が、どのようなな経緯から起こっているのかを新聞等を読み返しながら、広い視点で勉強しなおしていました。

そんな最中今回の東日本大震災が起こり、地震・津波・原発の3つの災害を経て感じたこと、やらなくてはいけない事、3ヶ月弱たった今の被災地の現状を話してくださいました。

 

問題があまりにも多岐にわたっており、一つ一つが大きな問題であるため、1時間では到底時間が足りず、佐藤さん自身の魅力もあり、あっという間に時間が経ってしまいました。

 

現地では建築家・建築学生の活動は全くと言ってよい程なく、多くの人がとりあえずボランティア活動に参加し、建築のノウハウが活かされていない事を非常に危惧していらした。

また、佐藤さんは危険と判断され、次から次へと壊されていく建物の記憶と記録を後世に残すために、建物の実測調査を日々行ってらっしゃる。人手が足りず、夏休みなどを利用して、自分の判断で手伝に来てほしいとの話をしてくださった。

 

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今回は建築関係の方が多く集まったこともあり、被災地から離れたところに住む建築系の人間がどう関わることができるかというメッセージを頂いた。

佐藤さんのキャラクターもあり、終始和やかな雰囲気でレクチャーは進んだが、話からは強い意志を感じた。

 

パーティでは、一人一人に震災から今現在までに考えてきたことを聞いて回っていらした。話したいことが多すぎて、時間も限られており、今回は話したりなかった。

佐藤さんは、福島から金沢まで片道1万円程だし、いつでも呼んでくれれば来ると言ってくださった。さっそくいつ呼ぶかの話を数人でしています。笑

 


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今回は多くの事を伝えていただきありがとうございました。

また2年後にCAAKに顔を出してくださるということで、その時を楽しみにしております。

 

(いまい)


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